2010年3月30日火曜日

オレンジ #19

マックで腹ごしらえをした後、再びフィレンツェの町に繰り出した。周りは少しずつ暗くなり、町は昼間とまた違う顔つきになっていた。
私はあまり地図を見らずに感覚で歩く事にした。地図かバックパックを持っていると必ず誰かが寄ってくる。その対応も面倒だったため、如何にも現地の人であるかのように振る舞う努力をしていたからだ。
しばらく歩いているとファッション通りのような場所へ来てヴィトン、ブルガリ等のセレブブランドの通りにでた。
フィレンツェの町並みは中心はほとんど石畳でお店の外観も当時の建物のままだ。その中にいろんなブランドが内装だけをリノベーションしていた。どの店も美しく外観だけで十分満足できるぐらい素敵な作りだった。日本の百科店のようなものは一切なくほとんどが路面店だ。
その近くを歩き続けていると次は広場にでた。そこにはなんと広場内にメリーゴーランドが堂々とあった。
ローマから今まで沢山の広場を見て来たがこれは衝撃的だった。他にも似たような乗り物があるならまだわかるがここにはこのメリーゴーランドしかなかった。それもピカピカに輝いていて尚かつそれに乗っている子供達もいるではないか。なんでこの場所にこれがあるのかずっと疑問だった。その広場では他に色んな物売りがいた。ヴァチカンの時と違い今度はネズミ花火のようなイルミネーションのおもちゃと竹とんぼデジタル版だった。
町も本格的に暗くなり、いい時間になったので再度先輩のお店へ行く事にした。
お店に着くと営業は始まっていた。私は中に入り店員の方に「ナオさんを尋ねてきました。」というと「聞いています。こちらに座ってください。」と席に通された。
先輩のお店はサンタマリアノッベラ教会まで徒歩1分と最高の立地場所だった。お店は「番気ラーメン」というラーメン屋でかなりの人気店のようだ。
日本の先輩から道に迷ったらその辺りにいるイタリア人に「番気ラーメンどこですか?」と聞いて見ろと言われていたが本当に聞いたらわかりそうなぐらい繁盛していた。
私は席に座り注文をする事に。この店ではアサヒビールがあったためしばらく飲めないだろうから飲んでおこうと思い朝日ビールとラーメンを頼む事にした。
お店の中は満席でかなり忙しそうだった。この時点ではまだナオさんという方がどんな人なのかもまだわからなかった。

2010年3月27日土曜日

オレンジ #18

エレベーターはあるが、一つ上の階までしか上がらない。私の部屋はもう一つ上の3階だった。
階段には様々な国の言葉でここに来た証を残すかのように名前やメッセージや絵が書かれていて、ライブハウスの楽屋のサインのようだった。エントランスには中田も泊まったよと中田の似顔絵が大々的に書いてあった。
部屋に辿りつくと誰もいない。昨日に引き続きドミトリーなのに誰とも出会わないのではないかと思った。私はドミトリーの感覚を味わいたかったため少し残念な面持ちになった。
部屋は昨日と比べると何倍も素晴らしい部屋で空調もしっかり効いており、とても暖かった。
部屋に荷物を置き、夜になるまで時間があったため、一人で観光する事にした。
フィレンツェはローマに比べると見たい場所が集中していてコンパクトに凝縮されている町だ。ローマと違い感じたのが町自体がとても綺麗で落ち着いた大人の雰囲気があった。花の都フィレンツェという言葉が当てはまるそんな町並みだった。
ホテルの近場の土地勘を身につけようと思い、その周りをウロウロしていた。フィレンツェのシンボルでもあるドゥオーモ、サンタマリア・ノッベラ教会等見つける事ができたが、今日見てしまうともったいないと思い、私は外から眺めるだけで中には入らずあまり写真も撮らなかった。
町の中を探検しているうちにお腹がすいたため駅の目の前にあるマクドナルドへ行ってみる事にした。
マクドナルドでは店員の眉間にシワがよっておりかなり嫌そうな感じで仕事をしていた。私は注文したい商品を決め列に並んだ。列に並んで待っていたのだが日本と違いなかなか注文ができない。しばらく待った後私の順番が回ってきたため、掲示板に書かれていた5番のクリスピーベーコンバーガーを頼んだ。店員は理解してくれたようだ無事に注文は通った。私はバーガーとコーラを先にもらいポテト待ちだった。左側にもポテト待ちの女性が一人。右側にはテイクアウト待ちの女性が一人。テイクアウト待ちの女性に関しては店員が飲み物を故意に上から落として袋に入れていた。日本でこんな事していたら大問題だろう。テイクアウト待ちの女性もさすがに頭にきていたようだが特別何も言ってはいなかった。パスポートに続きイタリアの人はよく投げるなと。しかしそれにも少しづつ慣れて来ていた。5〜10分ぐらい店員達とお客さんのギリギリのせめぎ合いを楽しみながらポテトを待ち、私は席に座りゆっくり落ち着く事にした。

2010年3月26日金曜日

STASH

以前俺がやっていたバンド「STASH」
26日にアーリービリーバーズで2年ぶりの復活ライブをやります。

俺らが抜けて残ったメンバーは苦労したと思います。
そのメンバーが明日やってくれるんじゃないでしょうか。

agoraがあるんですが、時間見つけて応援に駆けつけたいと思っています。
時間ある方は是非足を運んでみてください。

新生STASH誕生ですよ☆

2010年3月24日水曜日

agora

久しぶりにagoraやります。
今回はDJのカッちゃんが仕事のため遠くにいくし、その他いろいろとあるし、次いつできるかが正直わかりません。
今回はいつものagoraメンバーだけではなく多方面の方々から力を借りて参加していただきます。あと2フロアでやる予定なのでいつもと違う楽しみがあると思いますよ☆

ちなみに私事ですが、3月29日誕生日を迎えます。
そのお祝いに駆けつけてくれても構いません。
むしろ駆けつけて欲しいと願う今日この頃です。

俺は23:30から回します。

時間ある方は是非遊びにきてください。

「agora」

日時:2010年3月26日(金) 22:00〜
会場:SJORA(シエラ) 
料金:1800円 with 1 drink

DJs:
* katsuyuki
* mizotake
* takamasa
* jamar
* koyanagi
* daigo
* masayuki fujino
* ICHI
* GENKI

Flyer
kore

special thanks
enyshe [select shop]
spares [clothing & car store]


2010年3月22日月曜日

UNIQLO

パリに行った時ずっと一緒に遊んでいたジェレミ。
UNIQLOのHPにでてます。
しかもワンピースです(笑)


2010年3月19日金曜日

オレンジ #17

テルミニ駅でユーロスターに乗る際に遂に刻印の意味とシステムを理解した。今までの経験を繋ぎ合わせると地下鉄の切符でもなく、薄い手書きの紙でもなく、テルミニ駅で買ったこの少し固めの長いチケットこそが刻印のチケットだったのだ。
刻印機は初日に必死に薄い紙を印字しようとしていた黄色の刻印機。
私はその刻印機に向かい、チケットを綺麗に差し込み印字した。
謎が解けた瞬間だった。
ユーロスターでは、2等席で向かいの4人の席だ。かなり綺麗だったがこれで2等との事。2等のほうが1等にくらべると断然安く、かなり快適だった。
快適な中私はノートに様々な出来事を書き記していた。まだ2日目なのに書く事が山程あり2時間程度では書けそうにないぐらいだった。写真を見返してはついつい笑顔になり、私はこの移動の時間が自分の旅をおさらいしている時間だった。
フィレンツェに到着したのは16時だった。
フィレンツェでは先輩に紹介していただいた方を尋ねる予定だったため、その方が経営しているお店へと向かった。
駅から歩いてすぐというのはわかっていたがなんの下調べもしていなかった。
30分ぐらい迷いに迷って気づいたら目の前にそのお店が偶然にもでてきた。私は迷って偶然見つけるという事がこの旅の中で何度もあった気がする。その分歩いていたという事なのかもしれない。その店を目の前にし、緊張と喜びがでてきた。無事に辿り着く事ができ、自分がすこしづつ一人で場所を探す事に慣れていたからだ。
しかし、お店は昼休みの時間のため誰もいなかった。
私は夕方からのオープンに伺おうと思い、一度ホテルを探す事にした。当初YHに泊まる予定だったがフィレンツェのYHはとても遠くにあり、中央から20分は離れている場所だったため、その他に安いドミトリーはないかと探すと、駅の近くにアルキロッシという安いドミトリーがある事を知った。私はここに行く事に決めた。
しかし、駅の近くで安いという好条件だと空いてないのではないかと不安がよぎった。とりあえず行って駄目だったら他を探そう、そんな気持ちでホテルへと向かった。
細い路地を入っていった場所にアルキロッシはあり、フロントで「ドミトリー1人空いてますか?」と尋ねると、「OK、プライベートシャワーが付いて3人の部屋があるよ」私はその部屋に泊まる事にした。

妙高 IN 新潟

2月終わりに会社の仲間と行った新潟県 妙高。
2泊3日のプランで雪上キャンプ。
昼間、新潟に着いた時はそこまで寒くなかったが夜からはかなり冷え込みました。
冷えた体を暖めるべく、初日は鍋で。
空がとても透き通っていて星が綺麗に見えました。
飯を食べたあとは一人外にでて、ついついシャッター開放して写真に夢中になっていました。

翌日はみんなでスノーシューを使って、坪岳を目指しました。
こんな景色なのでコンパスがなければ大変です。
天気は晴天。ボードで滑ったら最高だろうなと常々思っていました。



その日の夜はキャンプといえば、カレーでしょ。
カレーって素晴らしいね。
特に好きなカレーは天神にある「ツナパハ」です。
食べた事ないかたは是非一度食べてみて!
そして夜はみんなで盛り上がり、次の日昼間から福岡へ帰る事に。
初新潟、貴重な体験でした。
みんなお疲れ様でした!!

キャンプ行きたい人行きましょう☆
大分辺りに☆

2010年3月17日水曜日

オレンジ #16

via del corso をしばらく歩いたあと途中横道に入りながらその近辺を歩き回っていた。
すると次に登場したのが、パンテオンだった。本当にこの国は細い路地を抜けたらすごい建造物がゴロゴロでてくる。
建物自体が現代的ではないので高さがないため、遠くから見てもわからないというのもあるのだろう。パンテオンを例えるならこれしかないという例えがある。聖闘士星矢だ。
私ぐらいの歳の人なら必ずしも通ったであろう漫画だ。子供の頃風呂場でダイヤモンドダストの練習をしていた方もいるのではないだろうか。
私はしてました。しかし一度も風呂場の水を氷にする事はできず、気づいたらドラゴンボールのカメハメ波の練習をしていたのを思い出します。
そんな当時の記憶すら鮮明に思い出させてくれたパンテオンだった。
次に目指した場所はブレリム一番のおすすめの場所Piazza NAVONA。ここは華と白の建物に囲まれた広場で2つの噴水に囲まれた場所だった。

ブレリムがおすすめしていたのもわかる気がした。ストリートミュージシャンが数名いてギター1本でその場所に訪れた人に歌を歌っていた。
この空間で歌うとどれほど気持ちがいいだろうか。もしこんな場所が日本にあって子供やペットでも連れて散歩したら平和な気分になれるだろう。
ストリートミュージシャンの曲を少し聞きながら平和な気分になり、おすすめランキングには入っていなかったがブレリムが熱く語っていた次なる場所へと向かった。
そこはFLOWER SQUAREことジョルダーノ・ブルーノが教会によって火刑にされた場所だった。ジョルダーノ・ブルーノは宇宙は有限と言われていた時代に宇宙は無限だと言い続けた人で最後の最後まで自分の意思を貫き通した人だ。彼が判決時、審問官に対し「私よりもこの判決を申し渡したあなたたちの方が恐怖に震えているのです」という名言も残している。なんて強気で芯のある言葉だろうか。誰一人として言い出した事のない、当時考えられない事を命を張ってまで提唱し続けた。そんな偉大な人が焼かれた場所だ。そこでは市が開かれており、この場所であっているのかと思うような雰囲気だった。しかし歩いていくと確かにそこには彼を讃えた銅像が建てられていた。
聖域というより、ローカルな生活が垣間見えるそんな場所になっていた。
多分ブレリムに何も聞いていなければこの場所に来ても何もわからなかったかもしれない。しかし聞いていたおかげでいろんな視点からこの場所を見る事ができた気がする。

そして私はローマにさよならする時間になり、テルミニ駅へ向かいフィレンツェ行きのチケットを買う事にした。
ローマ駅へ向かう途中ブレリムからメールが入ってきた。
「ごめん。今メール見たよ。でも私は今とても忙しくて時間がないから貴方をローマ案内してあげれない。でも、貴方がまだローマに長くいれるなら時間見つけて案内するよ。」
私はローマの最後の最後でメールをもらった。本当はまだここにいたい気持ちもあったがまだ旅は長いため、私はブレリムの気持ちに感謝しつつフィレンツェ行きの切符を買い、ローマを後にした。また来ようと思ったそんなメールをもらった。

2010年3月16日火曜日

休日

最近休日は家具探しに没頭しています。
南は鹿児島、北は福岡。
先輩から教えていただいて九州中回っていいもの探してます。

前回は吉井町まで。
今回は鹿児島まで足を運びました。

鹿児島で数件周り、閉めはマグロラーメン。

車内は理論話。勉強になりました!

やっといいダイニングテーブル見つけました☆
鹿児島ではなく久留米で。

2010年3月15日月曜日

オレンジ #15

その道を真っ直ぐ進んで行くと、まず最初に目についたのがNIKE ROMA店。

NIKEのヨーロッパ企画の商品構成やDPに興味があるため入ってみる事に。ここは日本と似ている部分が多くあった。世界共通のブランドは店作りにフォーマットがあり、この店もその中で若干遊びを入れた作りだった。特別変わった作りではなかったがNIKEがある事でこの道にはそういったブランドがあるのではと感じさせてくれた。そういった意味ではNIKEは世界でも中心にあるブランドであると再確認させられた。日本のランニングスタイルよりもサッカースタイルが強かったように感じた。そしてしばらく歩いていると、なんとTHE NORTH FACE ROMA店の看板があるではないか。昨夜ブレリムにノースの店がどこにあるか尋ねたがわからなかった。まさかこの通りにあるなんて思いもしなかったが、それを自力で見つけ出す事ができた。自分が働いているブランドのヨーロッパ版。興奮しないわけがない。私はその看板に従い進んで行ったがそれがわかりづらくどちらを差しているのかわからなかった。進んでも進んでもそれらしい建物はない。そしてまた逆に歩きだす。なかなか見つからなかったが近くのLEVIS SHOPのお兄さんに尋ねた。私は近くをウロウロしていたようですぐ見つけ出す事ができた。
お店の外観はそこまで大きくなくどちらかというと地味だった。私の働いている店舗に比べると半分ないぐらいのサイズだろう。
中に入ると2、3名のスタッフが不思議そうにこちらを見ていた。私は名刺を持ってきていたので挨拶をした。名刺を見せたが意外と反応が薄い。もっとリアクションがあるのかと思っていたため若干寂しかったが私は少し会話した。
「店内を見てもいいですか?」
「どうぞ。荷物を預かっておきましょうか?」
私は今日中にフィレンツェに移動しようと考えていたため昨日に続き大型パックを背負いながら歩いていた。さすがに背負ったまま店内を見ると逆に迷惑もかかるし、邪魔になるのではと思い、荷物を預かって頂く事にした。他の所ではしないが、ここなら安全だろうと一種の安心感があった。
ROMA店は2階建てで1階にはウィメンズ、ギア、シューズがメイン、宙2階ではスリーピングバッグ、スノーラインのギア、2階ではメンズが取り揃えられていた。
取り扱いの商品は日本で取り扱っている商品と似ていて、違うのはノースフェイスのコアな部分のSUMMIT SERIESのラインナップの豊富さだった。
しばらく店内を見回したあとスタッフとノース話をし、ROMA店から次の場所へと向かう事にした。