2010年5月17日月曜日

オレンジ #28

まずホテルへ向かい今日の部屋を確保し、電車の予定を次の日に変更しに行かなければならなかった。この時点で30分後に発車予定だった。急いで駅へ向かいチケット売り場へと向かった。そこでは行列ができ、時計を気にしながらこんな直前で時間を変更できるのか、二度目の変更ができるのか不安になりつつもとりあえず辛抱強く待ち、あと10分というところで無事チケットの変更ができた。
息をつく暇もなく次はミラノのホテルの変更だ。
私はホテルへ電話し、
「I reserved today tanaka.But I dont go to your hotel today.
I will go to tommorow reserve. OK?」
めちゃくちゃな英語だが理解してくれたようだ。
隣で聞いていたナオさんがお前の英語アグレッシブな英語だなと笑っていた。
よく考えると、
「私は今日行かない、明日行く。」
とかなり上から目線で言っていた。後々考えるとおもしろかった。
私は無事全ての手続きを済ませ、再びもう一日フィレンツェに滞在する事にした。
そこでナオさんは仕事があるためお別れし、部屋に戻る事にした。
部屋に戻るとしばらくして2人の男性が入ってきた。
一人は多分アメリカ人でもう一人はアジア系だった。
そのアジア系の方が「日本人ですか?」と声をかけてきた。
「そうですよ。日本人ですか?」
と逆に尋ねるとそうだった。
私は彼と話をし、彼がスーパーに行きたいと言っていたので私はフィレンツェのスーパーを2、3見つけていたので案内した。
一緒にスーパーへと行き、夜二人でホテルのラウンジで飲もうという話になった。
ビールとおつまみを買い2人で飲む事に。
彼の名前は松本さん。
32歳で建築デザイナーの仕事をしている方だ。彼の凄いところはとても正確で精密機械のようなプランニングだ。彼の旅は私の3週間と比べ物にならないぐらい長く1月7日〜8月7日までが旅だそうだ。
世界一周して様々な建築物を見てその後日本へ帰り独立するそうだ。
彼の話を聞いていて私は自分に娘がいて、娘がこんな彼氏連れて来たら心配せず渡せるだろうなと訳の分からない事を考えていた。
彼はパソコンを持ってきており、毎日その場で現地の様子と今の自分の様子をUPしていた。
私には真似できない事だ。なにより彼は旅のノウハウを学んでいた。
彼から学んだ一つとしてオレンジはどこの国に行っても安いからオレンジはいいよという事が一番印象に残っている。
確かにスーパーでオレンジを買っていた。
そして二人で飲みながら松本さんが今まで設計したスライドショーを見せていただいた。
有名ブランド等様々な内装を手がけていた。松本さんと遅くまで話し込み、松本さんが今からブログを書くので先に寝ててくださいとの事だったので私は先に部屋に戻り休む事にした。
松本さんは明日の昼からヴェネツィアへ旅立つ予定なのでこれでお別れだった。
私は松本さんの布団に連絡先を残しベッドに入った。

1 件のコメント:

  1. 博教さん、ご無沙汰です。
    NYから松本です。
    やっと出てきましたねー。
    もう随分昔のことのように感じます。
    ご引っ越し、お疲れ様でした。
    例の件、ちゃんと覚えていますからねー

    返信削除