夜のフィレンツェの町へ繰り出す事に。
石畳の迷路のような路地を抜けある一軒のbarへ辿りついた。
このお店も窓越しにお客さんがたくさんいるのが見えた。中に入ってみると人が入りきれないぐらい繁盛していた。
奥の席が偶然空き、その席に座る事にした。席と言っても丸いテーブルに相席だ。
前、後ろ、横からと様々なところからいろんな国の言葉が飛び交いみんなでビールを飲みながら騒いでいた。私たちは席に座りビールを頼もうと思ったが忙しすぎてなかなか注文ができない。
長い時間待った後、注文する事ができた。
しばらくするとビールが届いた。かなりデカイジョッキで750〜1リットルぐらいはあるのではないだろうか。
飲んで見るとこれがまた濃い。始めは違和感があったが徐所に慣れてきた。
その後2時間ぐらいこの濃いビールを飲みながら話をした。
話をしているとよく横からいろんな人が絡んでくる。
「お前の飲んでるビールはドイツ産じゃないから駄目だ。俺の飲んでるドイツ産のビールを飲んで見ろ。」と飲ませてきた。
確かにうまいがそんなに変わらない気がした。一応、頂いたのでうまいうまいと言っているとすごく機嫌良さそうに飲んでいた。
他には14、15歳ぐらいの少年もビールを飲んで酔っぱらっていた。何でもありだった。
そんな感じでこのビールバーの騒がしいお祭りを楽しんだあとナオさんが「せっかくだったら日常の生活を見せてやるよ。」とナオさんの家にお邪魔する事になった。
少しほろ酔い気分で再び石畳の町並みを抜けて家へと向かった。
家に到着するとまず入り口のドアからすごい。映画のような木の大きな扉だ。取手は金といった感じだ。中に入ると石の螺旋階段を5階ぐらいまであがり家へ到着。築100年のため、もちろんエレベーターはない。この辺りの家は築100年でも新しそうだった。
部屋の中はアンティークだらけ、日本でアンティークの物を買って部屋に置くのとはまた違う。家その物がアンティークであり、それが自然体なのだ。今回の旅で学んだ一つの大きな事だ。自然体という言葉の重さとその自由さ。
日本に帰ってからも大事にしたい事だ。
また部屋には往年の名作のイタリア車が並んでいた。
チネリ、ダッコルディ、ロッシンだ。ナオさんはイタ車好きでかなりのこだわりがあった。その後は自転車の話で盛り上がり4時過ぎまで飲みながら話を続けていた。
その後夜中のフィレンツェを早足でホテルまで戻った。
0 件のコメント:
コメントを投稿