2010年2月20日土曜日

オレンジ #4

フィウミチーノ空港、別名レオナルドダヴィンチ空港に到着し、ローマの中心駅テルミニ駅まで移動しなければならなかった。列車のマークに従い進むが人が少ない。この道であっているのか不安になり目の前にいたイケメンのイタリア人に声をかけた。
「テルミニまで行きたいんだけどあってますか?」
そのお兄さんは笑顔で頷いてくれた。10分ぐらいだろうか地下を歩き続けていると駅に到着した。するとそのお兄さんは「ここでチケットを買ったらいいよ」と親切に案内してくれた。私は彼にお礼をいい、チケットを買った。チケット売り場は臨時で作っているような所で日本のようなチケット売り場ではなかった。しかしそこには数名並んでいたため私もそこに並んでチケットを購入した。チケットは黄色の紙に駅員というより普通のおじさんがサインのようなものを書いた紙で手書きのチケットだった。
日本を出発する前に「水には注意しろ」と言われたのと同じように「列車のチケットの刻印には気をつけろ」これも日本を出る前に散々言われた言葉だ。私は、手書きの薄いチケットとは思えないような紙を持ち、その噂の刻印機を探し始めた。
ホームにそれらしいものが並んでいた。私はその機械に入れてみる事にした。しかしどう考えても紙の幅が違うし、怪しい。しかし、これに間違いないと思い何度もトライした。そうこうしている内にテルミニ駅行きの列車は出発しそうになっていた。もうどうにでもなれと思い走って列車に乗り込んだ。
テルミニ駅まではレオナルドエクスプレスという直行便で約30分。
東京羽田空港からの臨海線に似ていた。
30分弱でテルミニ駅へ到着。
その時の時刻は22時過ぎ。テルミニ駅はグラフティが多く、それだけで興奮していた。壁に書くグラフティはよくある。しかし、列車に書くグラフティは日本ではなかなか見れない。それも現在使われていない列車に書いてあるならわかるが、普通に普段走っている列車に書いてあるのが驚きだった。
初日は、到着が遅いためホテルを準備しておいた。しかしそのホテルがわかりづらく一人でブラブラ歩き出した。内心早くホテルを探し落ち着きたかった。人が少なく誰も歩いていない。中心地なのに人があまりいない。私が路地に入ったりしたのが原因かもしれない。
そう思い再び大きな道路へ出た。路店があったため、飲み物でも買うついでにホテルの場所を聞こうと思い立ち寄った。
お店には中東系のライダースを着た若いお兄さんがいた。私はビールを頼むと同時にホテルの場所を聞いた。するとその路店はホテルのすぐ側だったらしくすぐに答えてくれた。
駅からホテルに向かうまで何度も、いかにも柄の悪い兄ちゃん達が私に対して「シガレット!!シガレット!!」とうるさかった。人によっては私の姿を見て馬鹿にしているような若い兄ちゃん達もいた。テルミニ駅周辺はとてもダークな雰囲気が漂っていたが何の問題もなく無事にホテルへと到着した。

1 件のコメント:

  1. いやああ がんばったね。
    一人だからね。でもなんとでもならっていうくらいの気持ちがないと先に進まないよね。
    でもいい経験になったよね。
    がんばれーって感じね。
    さて次はどうなるのかな?

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