2010年2月26日金曜日

オレンジ #7

念願のコロッセオへ到着したのは9時前でまだオープンしていなかった。早く来たせいか全く人がおらず、いるのはお土産屋が準備しているか鎧を着て剣を持って「写真とりましょう」という人達だけだ。私はコロッセオの周りに座り込み、ずっとコロッセオを見つめていた。しばらくすると少しずつ人が増え始めコロッセオの中に入っている人を見かけた。
私は入り口を探し出し、コロッセオの内部へと潜入した。
コロッセオの隣にあるフォロ・ロマーノと合わせチケットは10ユーロ。この金額が安いのか高いのかよくわからない。しかし、始めてここに訪れた人はフォロ・ロマーノとコロッセオで半日は遊べるだろう。
コロッセオに入り、外側の通路を看板の指示通りに進むとエレベーターもしくは階段があり、上へとあがることができた。階段は当時の石の階段でスロープがきついためみんなエレベーターを使っていた。私もその流れに便乗し2階へとあがった。そのまま進んで行くと柱越しに広がりのある景色が見えてきた。
ひらけた方へ向かって行くとそこには偉大な景色が目の前に現れた。
かなり大きくそして歴史を物語っている。かつて人々がこの場所で歓声をあげていたのが浮かんでくるような光景だった。私はただひたすら呆然と眺めていた。多分その時口を開けていたかもしれない。朝日が差し込み綺麗なコロッセオの中で感動して見とれているだけだった。
かつてこの場所で猛獣と人が戦ったり、剣闘士同士の殺し合いが行われていたり、今では考えられないような事が起こっていたと考えると不思議で複雑な気持ちになった。この場所で愛する人を戦いで亡くした人もいるのだろう。その人達が亡くなった場所がいまでは世界各国から集まる観光スポットになっている事を当時の人が知ったらどう思うのだろう。
今も昔も違う意味でコロッセオは人々を魅了し続けてやまない存在になっているのだろうと感じた。
2階を歩き始めいろんな角度から今自分が見ている景色を写真におさめた。
また私も当時の人に対する気持ちと自分の行動に矛盾はあった。

1 件のコメント:

  1. 今日ノースフェイスでタオルを買った者です。
    イタリアについていろいろ勉強になりました!
    明日からも更新楽しみにしています!

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