そこは周りに観光客らしい人はいっさいいなかった。地元の人が知っているおいしいお店といった感じだ。そこでワインとフィレ肉や様々なおいしい料理をご馳走していただいた。
私はヒロさんと共通の友人の話や福岡の話で盛り上がった。
友人というより先輩だが、先輩が当時ミラノに住んでいた話等新鮮な話も聞け、それも楽しかった。
そしてワインをたらふくいただき、明日の約束をし私はホテルへと戻った。
次の日、朝起きるとまだお酒が残っていたようだ。
日本でワインはあまり飲まないが、こっちに来てかなりワインを飲んでいる。イタリアの料理とワインの相性が絶妙なのも理由の一つだろう。
私はシャワーを浴びすっきりした後、ミラノの街を散策し始めた。昨夜おもしろい場所を聞いていたので、ミラノの南側のジェノバから歩き始める事にした。
ミラノのメトロは一日乗り放題が3ユーロぐらいで売っていたのでそれを使い移動していた。しかし一日券を買ってもいつも異常に歩いてしまうため片道でもいいのではないかと思う事もあったが、何度も買う。
手間を考えると楽で良かった。しかしだいたい損していた事が多かった気がする。
セントラーレでメトロに乗りジェノバへと向かった。
高級ブランド街とは違い福岡の大名にある規模のお店が並んだ通りがあった。有名なブランドで言えばSTUSSY、あとはEASTPAKのウェアも多数取り扱っているオンリーショップがあった。
イタリアに来てEASTPAKをよく目にする。1日に少なくとも5人ぐらいは使っている人を見た。海外でのこの人気ぶりと日本の違いは何なのか、そんな事を考えながら歩いていた。
日本でも持っている人は多いが、海外の方が数倍、いや数十倍多い気がした。
そしてそのままずっとセントラーレの方へと向かい、歩き続けた。細い路地をよく通りだいたいの位置しかわかっていなかった。
とりあえず歩き続けていると偶然にも自転車屋に遭遇した。